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制作の趣意と経緯

始まりは、『懐かしい未来:ラダックから学ぶ』の本の翻訳の過程で1年間(1999年~2000年)、ラダックに滞在したことだった。このときに、毎日のように懐かしい未来の映像が観光客向けに上映され、ラダックの未来や「先進国」の自分たちの社会や暮らしについて熱い話し合いが自然に行われていた。日本でも、開発・発展や近代化、グローバル経済のあり方を根本から問い直し、捉え直し、私たちはどうしたらよいのかを考えるような場を創っていきたい。そんな思いを抱きました。

幸い、映像作家の岸本喜久男さんの全面的な協力が得られたほか、彼の知り合いの映像関係者が利益度外視で協力してくれました。また、趣旨に賛同する全国あるいは世界各地の人から出資金をいただきました。 映像「懐かしい未来(原題:Ancient Futures)」日本語版が2001年に制作された後、より具体的な実践に向けた映像として、同じくもともとISECが制作した「地域から始まる未来(原題:Local Futures)」の日本語版を制作することになりました。このときはパーカルチャー関係の方々、特に窪田栄一さんの協力を得ることができました。

その後、「懐かしい未来」の本の原作者ヘレナさんは、より明確にグローバル経済の歴史的構造的問題を解き明かし、ローカリゼーションという道を解き明かす映像の制作に取り掛かりました。NPO法人懐かしい未来は、日本における取材や暫定版の日本語版の翻訳編集などで協力しました。取材では、NPOふうど(埼玉県小川町)代表の桑原衛さん、ナマケモノ倶楽部共同代表で明治学院大学教授の辻信一さん、国際交流基金の小川忠さん、アジア農民交流センター世話人で『日刊ベリタ』編集長の大野和興さんなどに協力いただきました。そして、2011年2月にヘレナさんの来日に合わせて特別試写会が行われ、5月から自主上映会が全国各地で開かれています。

今後も特定のメディアに頼らず、共鳴した人が人に伝えていく自主上映スタイルで、今後の世界のあり方について根本から考えるきっかけとして使ってもらえればと願っています。みなさま、ご協力ありがとうございます。

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